初見の勉強をしている生徒さん達がいます。

取り組む楽曲を初めて見たとき、音を出さずに、楽譜から出来るだけ多くのことを読み取る、そして頭の中で曲をイメージ出来るようにする ⇒ イメージした通りに弾いてみる、という勉強です。

今までも、宿題にする曲の分析 (アナリーゼと言います) を一緒にしたり、アナリーゼしたらその場で弾いてみて、止まらずに弾けたらシール1枚!ということは行っていました。 

これも↑初見なのですが、友人から初見の勉強の本を紹介してもらい、 これまで一緒にアナリーゼしてきた生徒さん達は、一歩進んで 【初見の勉強】 を始めてみました。

4~8小節の短い曲を、決められた時間じっくり見ます。

拍子、調性、リズム、何度で動く音型か、指番号、強弱記号、右手と左手のそれぞれの動き、両手にした時の動き、スラーやフレーズなどを、音を出さずに歌わずに、読み取ります。

そして、決められた回数以内で、止まらずに最後まで弾ききれるか?

これが程良い緊張感と、すごい集中力なんです!!!

止まらずに流れ良く弾けた時は皆 『ふ~~~~~っ♪』 とニコニコ!やったー弾けた~~、シール1枚~~~♪

短い初見の曲ですが、気持ちの良い達成感!を感じています。



脳科学の本に、初見の勉強を幼い頃たくさんしていた人は、大人になってからも初見に強い。目で見た情報を処理する経路が鍛えられている、と載っていました。

私も恩師から初見をみっちり教わりまして、今でも始めてみる楽曲もあまり苦労せず何とか弾けます。

初見に強いと何が良いのか??

日本語を話すとき、 『わ、た、し、は、お、ひ、る、ご、は、ん、に、・・・・』 とは話さず、 『私はお昼ご飯におそばを食べました』 とフレーズで話します。

音楽も、これがド、で次はミで、ソ、ラ・・・とバラバラでは音楽になりませんし、目がその音で止まっていることが多いです。

そしてこの譜読みの仕方では、とても時間がかかり、譜読みが苦手で新しい曲に挑戦するのが大変・・・となりがちです。

最初から長いフレーズやまとまりで捉え、目はどんどん先を見て準備をする、初見の勉強。

楽譜を読み取る力が高くなり、それを弾くことにも長けてくると、譜読みが速くなり、新しい曲にもどんどんチャレンジしたくなりますよ♪

集中力を高め、良い緊張感と達成感を味わうために続けていこうと思います。


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