以前、高名な先生のお茶会に参加しました。

講座ではなく、気ままにおしゃべりしましょう、という会です。

私が幼い頃から大変有名な先生なので、緊張しながら会場に向かいました。

感想は……
なんて素敵な先生だろう……温かくて懐が深く、音楽的にも常に勉強を怠らず、それでいて気さくで、私たち講師と同じ目線に立って下さる……

とても勉強させられるお話ばかりでした。

その中でも忘れられないお話をひとつしましょう。

音大で教えている時に、煮詰まってきてしまう学生に言うそうです。


『山登りしてきなさい』


作曲家たちは、自然を愛し、自然からたくさんのインスピレーションをもらい、曲を産んでいる。

レッスン室に籠り、ピアノにただ向かって練習しているだけでは決して心に響く演奏にはならないの。

自然に触れて、空気を感じ、愛で、たくさんのエネルギーを充電しなくちゃ。

作曲家たちがどんな想いで曲を作ったのか、自然に帰り山登りして、よく考え感じてきなさい!!!と。

目からうろこが落ちました。

ただただピアノと格闘していても心に届く音楽にはならない……

そうして山登りしてきた学生たちの演奏は見違えるように生き生きするのだそうです。

この話を聞いて感動しました。

技術を披露するのも難曲を華やかに弾きこなすのも、それは良いと思います。

年を重ねるにつれ、心に届く演奏がしたいと思うようになりました。

想いのこもった一音一音を奏でたい、と心底思います。

だって芸術ですもの、心に響かなくては。



楽しくて幸せで……ピアノを弾くって本当に素敵なこと!

生徒さんたちにも、私の言葉でそれを伝えていきたいと思っています。


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