~音楽との幸せな時間~

HPにも載せていますが、ピアノは「響きの芸術」と言われています。

他の楽器も声楽も全て、響きの芸術なのだ、と今は思っています。

高校時代の師匠が「音楽は時間の芸術だよ」とも教えて下さいました。

音は消えていきます。

響きも、視覚ではっきりとは見えませんし、手で触れることも出来ません。

儚いですね。

目に見えないものほど重要なんだ、と感じます。




楽器を響かせることが実に大切ということを室内楽の一回のレッスンで痛感し、美しい響きを生み出す弦楽器を目の前でじっくり観察し全身で聴いてみて、考えています。

ピアノ奏者は、もしかしたら響きや混ざり方、音の広がり方に鈍感?

それは楽器の扱い方にも出ているかな…

ピアノは大きな楽器ですので、大屋根の上についつい楽譜を乗せたり、カバーを被せたままだったり。

大屋根をいつも締め切って、たーくさんの物が乗ってしまっているピアノは多いかもしれません。

これではピアノが響くはずがないのですね……

他の楽器は、タオルを巻いたり飾りを付けたり、なんてことはあり得ません。

楽器全体が響き歌っているのですもの。

それはそれは大切に楽器を扱っている姿もよく目にします。

ピアノ講師が家具感覚で楽器を扱っているから、鳴らないし歌わないし響かない…

鍵盤しか見えないから頑張って鍵盤と格闘するしかない、鍵盤=ピアノ、のような演奏…

弦が鳴り、反響板も木の枠も、全部が響いて混ざりあって美しい音になるのに、響かせる意識が低い…

ピアノが鳴らない状況を講師が作ってしまい、レッスンしている…

怖いなと思い、そしてちょっぴり悲しくなりました。

ピアノ講師が知らないなんて。

どのピアノも歌いたがっている、響きたいと思っている。

きちんとメンテナンスをしてもらって、ピカピカにきれいにしてもらって、朗々と歌いたがってる。

美しい響きを出したいと願っている。

「荷物置き場じゃないよ」

これまでは、カバーは外し大屋根は半開、生徒さんに渡したいものや数冊の楽譜を乗せてしまっていました。

最近はやめました。

譜面台の横にスポットライトは置きますが、後は楽譜と筆記用具のみ、メトロノームはなるべく椅子の上、常に大屋根は全開。

ピアノコンサート前で全開にしているから、ちょうど良かった、このまま常に全開にして、音が響くのをしっかり聴いてもらおう。

こんなにピアノが歌っているよ、響いて音が混ざりあって、きれいだね…これがピアノの音だよ。

それを毎レッスン教えてあげなければ。

鍵盤と格闘してほしくないなら、良く響き歌い、その音を聴き感じる状況を作ってあげなければなりません。

本当は当たり前のことなのでしょう。

恥ずかしいね、ごめんね、ピアノさん。

何十年もピアノと一緒にいるのに、こんなに当たり前のことにやっと気付く……室内楽の先生方のお陰です。

そう言えば、師匠はもちろん、恩師もどの先生方もピアノの上はいつでも何も乗っていませんでした。

ピカピカで、楽器全体が響き、美しく歌っています。




     《ピアノで幸せと喜びを》

         所沢市
  ♪ ピアノ教室フェリチタ(矢崎ピアノ教室)♪

      http://www.sachi-piano.info