♪笑顔と音楽に満ちた教室です♪

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2018-10-12-09-35-23

ブラームスの四重奏をうっとり聴きながら、マスタークラスのお話を思い出しています。

「優れた演奏家が優秀な指導者とは限らない」と言われています。

が、音楽の真髄を追究している真の演奏家は必ず優れた指導をしてくれるものだと、これまで色々な指導者の指導を受けてきて確信しています。

イコールです。

現在では、室内楽の先生方や赤松林太郎先生、そしてマスタークラスでのフォーレ四重奏団が、それをはっきりと証明してくださっています。

自身の感性を信頼していますし、見ているところが同じ、その道に沿っていきたいと思える、私自身が素晴らしいと感じる音楽にたっぷり浸っています。

マスタークラスでもまばたきするのが惜しいほど、目も耳も全開で感激しながら聞いていたのですが、まず今回は

『どのような楽器を演奏するのでも、一番目の楽器は体です』

というチェリストの言葉を。

声楽は体が楽器とは理解していましたが、全ての楽器に当てはまる「体がまず楽器」という言葉にハッとさせられました。

『体の動きに思考が表れる。体を指揮している気持ちで。体全体で楽曲に向かっていくこと』

腕だけ手だけではなく、お腹の底から。

体全体の重さを感じ、使って。

呼吸がたくさん必要なのか、少ない呼吸で良いのかも考えて。

メロディの方向性を体で示す。

ただし、無駄な動きはしないこと。

音にすべてを表すこと。

(この無駄な動きについては、ヴァイオリンの先生も同じことをお話しされてました。

オケではピアノ奏者の後ろ姿しか見ていません。

後ろから見ていて無駄に動いているピアニストは大抵、音楽に表れていないんですよね、と。

音に表れた結果の動きなら良いですが、パフォーマンス優先は音がブレてしまいますものね)

腕をゆったりと伸ばし、体と腕の重さを指先に乗せて。

思考と感情と体が1つになり、その全てをストレートにピアノの音へと運ぶ。

『体を指揮する』

良い言葉ですね。

意識して習得したいです。

どの演奏家も、一回の来日でコンサートとマスタークラスを一緒にしてくれたら良いのになあと思います。

音楽観がよりはっきり分かりますね。




私はドイツが好きなのかも、と最近思います。

バッハ・ベートーヴェン・ブラームスの三大B、フォーレ四重奏団もドイツ出身、ウィーンフィルよりもベルリンフィルに何となく惹かれますし、母なる大地のような揺るぎない音楽に心が震えるのです。

爽やかなウィーンの風が吹き抜けるモーツァルト、表現できず苦戦しているひとつの要因かなー、なんて、言い訳ですが。

まずはピアノに向かうことですね!

真っ直ぐに、雑念は取っ払い。

体を愛し、情感をしっかり感じてあげましょう。