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明日はアンサンブルの訪問演奏があります。

皆さんとの合わせが楽しくて楽しくて。

最近、私はピアノが弾けて良かった、としみじみ思うのです。

弦楽器にも管楽器にもどの楽器にもなれる、その音色を奏でられる。

変幻自在に、どの楽器とも一緒に歌える。

それを追求するつもりになれば、ピアノはオーケストラを表現できる。

どのような表情でも、どのような和声でも、応えられる。

弦楽器とも管楽器とも、柔らかで響きの美しいピアノの音なら会話ができるんだ。

潜り込みたい弦の音、息づかいを一緒に感じながら奏でる管の円やかな音。

側に寄り添える、共に歩ける…

…それが急に、先程練習していてピカーッと分かりました。

多喜先生が仰る『耳が開く』と共に『目が覚めた、視界が開けた』感じです。

練習しながら様々な楽器の音色が頭の中に渦巻いて。

あーピアノって最高…しみじみ。

この写真の空のように、気持ちが清々しいです。




低音パートはいつでも、チェロの先生の音色を思い出しながら、どうやって先生は演奏しているかな…と考えながら弾きます。

どんな時でも一音一音心を込めて、響き豊かな生きた音を奏でる、そのチェロの音色は最高のお手本です。

低音って実に重要です。

包み込んでくれる低音、もうそれだけで幸せですね。

ボウイングは音の方向を考える上でとても参考になるので、ヴァイオリンの先生の演奏する姿をよく見ていました。

楽譜を忠実に再現する、音楽への真摯な姿勢にうっとりしていました。




それと、初めて出会う曲の音源を聴くのを止めました。

ある程度弾けるようになってから色々な演奏を聴き研究して深めるのは良いのですが、最初から刷り込みのようなコピーになりたくないと思うようになり。

名演奏家の演奏を聴く前に、まずは楽譜をよく見てよく考える、ひたすら楽譜に向かう、研究する。

重要なことではないでしょうか。

それだけで膨大なことが分かるのですもの。

耳コピして形を作って、それから楽譜を当てはめて設計図を直していく…のは私にとってはNOなのだと気付きました。

作曲家の声、魂の叫びが聴きたいのです。

そして、作曲家とゆっくり話がしたいのです。

そうだったよな…ずっとそう考えてきたもんね…



明日もニコニコの一日になりますようよう。

皆さんとのアンサンブルでの会話、楽しみです。