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弦楽器がこんなに好きなら転向すればいいのに
、と自分に対して思うのですが、やっぱりピアノが弾きたいのです。

ピアノは音域も音量もオーケストラに匹敵する、お稽古事をするならピアノが良いなど言われています。

その通りだと思います。

ピアノはト音記号とヘ音記号の2種類を瞬時に読譜するため情報量が多く、頭の中はフル回転で動かなければ追いつきません。

横に音楽が流れていくのを目で追いながら、縦の関係性にも常に注目して。

頭で理解したことをこれまた瞬時に10本の指で表現し、音を聴いて確認しイメージを膨らませ、考えたらまた指で表現して、の繰り返し。

頭も手もとても忙しい。

5本の指で2声以上を演奏することが多いので、タッチも打鍵スピードも音色も弾き分け、手の中で様々なことをしています。

なのでバッハやバロックは絶対的に学ばなければならないのですね、ピアノ表現のノウハウが詰まっています。

音域や音量がオーケストラに匹敵する、と言うよりも『音色の数がオーケストラに匹敵する』という表現が合うような気がします。

赤松林太郎先生の演奏はまさにオーケストラで、弦も管もティンパニも鳴り響いていて衝撃を受けました。

指導者としても世界中を駆けめぐる、一流ピアニスト。

ホールがオーケストラの音で満たされますし、セミナーでは幾つもの前世の記憶をそのままに今を生きておられるかのような知性が溢れ、近年は更に進化している先生のお一人ですね。

あのような素晴らしい演奏を聴くと、ピアノ=オーケストラ!の意識が高まります。

手の中で音色を弾き分けるにはどうしたら良いか。

指のどこで弾くのか、打鍵スピードは、どうやったらその楽器の音色に近づけるか…と考えるのが楽しくて楽しくて仕方がありません。

ヴァイオリンもフルートも、オーボエもピッコロも右手で表現、2つの楽器が別々のメロディを奏する時は、両手弾きをしたり各パートごとに弾き込んでイメージを膨らませます。

それを右手だけで演奏出来るようになるまで、よく聴きながら繰り返し。

チェロやファゴットやコントラバスの深みのある音は左手、同じく弾き分け。

ヴィオラやホルンやクラリネットあたりは両手にラインが行き来するので、平均律の5声の練習のように受け渡しが滑らかになるまで。

各楽器の音域と、得意な音域も調べて参考にしながら、この部分はこの楽器とこの楽器が右手担当かな〜と考えます。

ロマン派になるとピアノ自体が発達し益々屈強になり、重要な部分のペダルの魅力満載の楽曲が増え、ピアノのためのピアノ曲も発展していきます。

『ピアノのためのピアノ曲』は、たとえ88鍵に迫る音域でも、オケのようにppp〜fffまで記譜してあったとしても、オーケストラに匹敵するとは感じられず、あくまでもピアノ曲なので私にとっては物足りないです。

楽器としてのピアノの音色だけを追求していて、もうこれは好き好きですが、それよりも様々な楽器の音の表現が欲しいんだよなあ〜と思います。

なのでベートーヴェンのようにどの楽曲でもオーケストラが鳴っていて『オーケストラをピアノで表現する』、管弦楽が有り有りと存在している凝縮感と緻密さ、その表現がピアノなら可能。

それを感じられる楽曲に魅力を感じ、いつも弾いていたいです。

私は古典だけ弾ければ良いっていうくらい古典が好きなの!と友人達と話すのですが、分かるわ〜幸子さんの演奏はまさにTHEドイツだもの〜と言われるので伝わるみたいです。

ロマン派以降でもオケが感じられる楽曲は好きなので、ドイツはもちろん、ロシアものも好きです。

オケが表現出来る可能性がある、ピアノは特異な楽器です。

音域や音量という視点ではなく、音色の多様さで。

耳をつんざく様なfffではなくtuttiの豊潤さを出したいし、音域の広さを活用し多くの楽器の音色が表現出来るようになりたい。

ピアノ=オーケストラ、それが私にとっては最大の魅力なのでやっぱりピアノが弾いていたいのです。

素晴らしい奏者達と合わせて、私はオーケストラの様に支えたり歌ったり包み込めるようになりたい。

頑張ろう…としみじみ思います。





今日は急に風が強く吹いたり、パラパラ雨が降ったりでしたね。

濃い青色の空!

遠くまで見えそうです。

日差しはもう夏みたいだけど風は爽やか。

気持ち良い!




ピアノ教室フェリチタ
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