所沢市ピアノ教室フェリチタ

埼玉県所沢市のピアノ教室です。音楽の事、ピアノの事、レッスンの事、日々の生活の事・・・思いのままに綴っていきます♪

2017年09月

 ~豊かで幸せな音楽時間~

バリトン・オペラ歌手の小森輝彦先生。

17年間ドイツでご活躍ののち、日本に戻られて5年だそうです。

『洋の東西のメンタリティーギャップ ~日本人が西洋音楽をするということ~』というワークショップ。

4曲も歌って下さったのですが、指先から足先までビリビリと伝わるような歌声でした。

実のある、内容が濃い歌声……

発音をとても研究されているとのこと、くっきりしているのに自然で滑らかなのは、言語として歌詞と向き合っているからなのでしょう。

西洋文化やメンタリティは、当然のことながら東洋・日本と大きく違います。

例えば、歌舞伎は「閉じて出す声」
オペラは「開いて出す声」

東洋が母性原理=公平・談合
西洋は父性原理=競争

と真逆なのですね。

♪ヴェルディ「椿姫より」
♪ブラームス「五月の夜」
想いがたっぷりと運ばれてくる演奏です。




日本人は震災を経験しました。

そのお話のあとに

♪「死んだ男の残したものは」谷川俊太郎 作詞/武満徹 作曲

を歌って下さったのですが、私たち聴いてる者は涙が止まらなくなりました。

『共体験があるから心がひとつになり感動するのです。この曲はいつも、空っぽの気持ちで、無我の境地で歌っています』

『空っぽになるために技術と教養、万全の準備が必要なのです』

空っぽになる……

本番で演奏するときには空っぽになる。

更に『歌う技術を得るには、今あるものを取っていく作業、自然に戻っていく作業が必要です』と。

空っぽ、取っていく作業、自然に戻る……

声を出すというのは本能に近いことなので、自然に戻るように……

ピアノ演奏にも通ずると思うのです。

『ピアノを弾くとき、洋服を着ていくように感じますか?それとも脱いでいくように感じますか?』との問い。

私は脱いでいくように感じるのですが、上からどんどん覆い被せていくのではなく、自分の本質を見つめ、掘り出していく感。

『無我の境地で音楽に向き合う』……これはなかなか出来ないものです。

あれやこれやの不安、アピールしたい感、こてこてに盛って盛って。

本質へ向かおう。

ただ、ブラームス。

ただ、モーツァルト。

手放すのは不安が付きまといます。

技術と教養と万全の準備、これを持って、空っぽへ、無我の境地へ。

うーん、難しいですが、目から鱗どころか、目の球が落ちそうなくらいの言葉、ちょっとした衝撃でした。

面白いのですが、ビビビッ!ガツン!という言葉に出会うと、脳の前側が明るく開くように感じます。

♪「さびしいカシの木」やなせたかし作詞/木下牧子 作曲

こちらも涙が出て、日本語って美しいのだ……としみじみします。

『音が出る前から音が見える、それが良い演奏です。イメージを伴った準備が必要です、ブレスにも音程があるのですから』

ピアノとの共通点、いえいえ、音楽の共通点ですね。

56

54

小森先生の言葉にとても共感し、載せました。

このワークショップの先生方は、皆さんとても温かく真摯です。

あー素敵な先生方、やっぱり人間性、重要ですね。




       《音楽で幸せに》

         所沢市
  ♪ ピアノ教室フェリチタ(矢崎ピアノ教室)♪

      http://www.sachi-piano.info




 ~豊かで幸せな音楽時間~

ピアノソロ・ソルフェージュだけでなく、合唱の伴奏に出来るだけ取り組むよう生徒さんたちには話し、レッスンでも伴奏指導をします。

「伴奏をレッスンするとそればかりになり、ソロ曲が進まないのよね~」とおっしゃる先生もいますが、〈色々な角度から学ぶことがピアノの上達に直結する〉と信じているので、大きな栄養となるアンサンブル=合唱伴奏は、ソロが少し進みが遅くなっても、必ず時間を割いてレッスンしています。

視野を広く、一人の世界に没頭しない。

音を細胞全部で聴く。

合唱と伴奏がひとつの球になるイメージ……

などなど、伝えたいことはたくさんあります。

ヴァイオリンの先生から教えて頂いた言葉、そして先日のチェロ体験を経て、痛切に感じること、身体で感じ取ったことがあります。

慈しみ、思いやり。

優しさ、温かさ。

これがなければ音楽にならないよ、ということ。

伴奏に挑戦出来るくらいになると、様々な話が伝わるようになりますね。

そっかあ~なるほど~!と理解してくれます。

先生、室内楽を学んでいてね、そこですごく勉強しているんだけど……という話もして、アンサンブルに無くてはならない姿勢を話します。

ソロでは味わえない、複数での調和の魅力。

それを知ることでソロの奥行きが増します。

イメージや音色の研究、バランス、よく聴くこと、掛け合い、光と影、などなど、などなど……

アンサンブルの方が見えやすい、と知りました。

まずはオーディションまでに、他の追随を許さないくらいのレベルを目指そうね!と、二人で曲と向き合います。

一人の世界も、皆と寄り添って作り上げる世界も、どちらも知って欲しい。

応援しているよ!



       《音楽で幸せに》

         所沢市
  ♪ ピアノ教室フェリチタ(矢崎ピアノ教室)♪

      http://www.sachi-piano.info



 ~豊かで幸せな音楽時間~

イベントで行われたボディマッピング講座は、「ピアニストの脳を科学する」(お薦め本ですよ♪)の著書で脳科学者の古屋晋一先生の奥様、絵理先生です。
36

1時間の講座でしたので、ボディマッピングとは?というお話が主です。

ボディマッピングの目指しているところは『体の構造と機能を知り、筋感覚・五感すべてを使ってピアノを弾く』ということだそうです。

何故知る必要があるのか?

なんとなく上手く弾けた、ではなくいつでもBESTな演奏をする・いつも美しく弾けるという信頼を得る、ため。

そして、体の仕組みを理解し、全身のバランスを整えることで、腕が自由に動く・呼吸が深くなる・内臓の動きが良くなりますし、

「音楽は美しいものです。奏でる私たちが心身共に美しく健やかである、ということは大切なことです」と先生の言葉、大きく同感しました。

首や腕、手首など色々なところが痛かったり故障したりせず、五感をフルに活動させた生き生きとした音楽、健やかな音楽。

音楽(楽曲の追究)・心(感性)・脳・身体のカルテットを目指すのだそうです。

心と脳は密接に繋がっていて、脳で感じる感覚が動きをうみ、動きが更なる感覚を呼び覚ます……そうです。

〈ボディマップ=私たちの脳の中の身体の地図〉

このマップは、癖・習慣・イメージで、一人一人違うのだそうです!

脳は、正しく具体的な情報がないとどうしたら良いのか分からないので、正しく緻密な地図を作る必要がある、とのこと。

緻密な地図……これはしっかり意識して動かさないと作れませんね。

例えば、ピアノは座って演奏するので「座る」という動作ひとつでも、身体の構造⇒正しい座り方を知る必要があり、真っ直ぐに座る、ではなく「バランス良く座る」のが大切と。

古屋晋一先生の翻訳のこの本、少し前に購入したので、じっくり読もうと思います。

腕の使い方を師匠からもご指導頂いているので、鎖骨から指先までが腕……と意識しながら弾くこと、そして最近、鎖骨の間の窪みで呼吸をする、という感覚を見つけました。

この感覚が良いのか分かりませんが、身体の中にたっぷり空気が入ってくる感があり、腕が伸びやかで疲れにくいです。

室内楽レッスンで絵理先生もいらっしゃるので、今月のレッスンで訊いてみようと思います♪

いつか、ボディマッピングは学びます。

常に、美しく健やかに弾ける、自分への信頼。

手に入れたいですし、生徒さんにも伝授したいです。




       《音楽で幸せに》

         所沢市
  ♪ ピアノ教室フェリチタ(矢崎ピアノ教室)♪

      http://www.sachi-piano.info


 ~豊かで幸せな音楽時間~

高校生の頃。

副科にヴァイオリンをやってみたいけど……と思いつつ声楽を選び、あー勇気を出してヴァイオリンにしておけば良かった~~と後悔したものの、副科を変更して欲しいと先生に言う度胸もなく。

それからヴァイオリンへの憧れを持ってきました。

管弦楽曲を聴くのが好きで、室内楽に憧れたのは大学生の頃。

弦楽器の音、大好き♡と思い続けてきました。

こういう想いって、消えないどころか膨らむ一方なのですね。

(我が子たちには、やってみたいことや興味のあることは怖がらずにチャレンジするよう、話そうと思います)

専攻の変更は今でも全く考えないのでピアノ人なのですが、友人たちと今後の展望や本当にやりたいことは何か、と話していて、考えています。

さてさて私は?

音楽の真髄、根っこの部分。

それはどの楽器でも共通です。

それが知りたい、学びたい、そしてピアノに生かしたい、深く深く知りたい……という熱があり、今年に入ってソロ以外の音楽を学び始めました。

幼児教育に力を入れたい人
大人の指導が好きな人
コンクールに生徒を出すことに生き甲斐を感じる人
コンクール上位の生徒や世界で活躍する生徒を育てられる人
演奏活動にやりがいを感じる人
ピアノの裾野を広げたい人……

など、友人たちも世のピアノ講師たちも本当に様々で、それぞれ展望が胸にあり、輝いています。

ただなんとなく教えている、なんて講師はいないのだと思います。

こんなピアノ教室にしたい、生徒さんたちにはこんなことを味わって欲しい、私自身はこういうことをやってみたい!その希望を抱いているのですね。

夢や憧れってとても大切で、〈自分らしく生きる・生き抜く〉その答えが含まれているように感じるのです。

私は今年、大当たり年です。

音楽を深め真髄に近づくチャンスを、学びを、出会いを、たくさん頂いています。

その幸せを噛み締めながら、大切に胸に抱き感謝の気持ちを忘れずに、道を切り開いて行こう!とぐんぐん前向きになっています。

もっと友人たちと話したい、刺激しあって共有しあって、エールを送りたい!




秋めいてきて風が吹き抜け、気持ちが涼やかになりますね。

爽やかだなあ~出発したいなあ!と思います。



       《音楽で幸せに》

         所沢市
  ♪ ピアノ教室フェリチタ(矢崎ピアノ教室)♪

      http://www.sachi-piano.info





 ~豊かで幸せな音楽時間~

Facebookにて、オーバーホールをしてくれる調律師を探している方がいらっしゃいました。

私のピアノもオーバーホールし、美しい音色に生まれ変わりました、と「さいたまピアノ工房」を紹介。

行うことが決まったと喜んでいらして、私まで嬉しくなりました。

大切にしているピアノがピカピカに生まれ変わる、ピアノ自身のニコニコ笑顔を感じるくらいですね♪

渡邉さんは信頼出来る方なので、生徒さんにも調律で紹介しています。

信頼できる、人としても仕事人としても。

重要ですね。

やはり誰でも、信頼できる人は紹介しますし、一緒に仕事をしたいと思うものです。

良かった~お役にたてて♪

そういえば、去年の9月に我が家のピアノはオーバーホールをしたのでした。

ちょうど1年。

この音色にすっかり馴染んでいるので、まだ1年なんだ~!という気持ちです。

2週間という短期間、夜遅くまで時間をかけて、それはそれは丁寧に仕上げて下さいました。

改めて感謝の気持ちがわきます。

ありがとうございました。

ピアノ、可愛がっています♡




       《音楽で幸せに》

         所沢市
  ♪ ピアノ教室フェリチタ(矢崎ピアノ教室)♪

      http://www.sachi-piano.info





このページのトップヘ